バージニア・リー・バートン 文・絵
訳: 石井 桃子
ちいさい頃からものを異常に大事にする方でした。大切なもの、買ってもらったものは、買ってもらったのに封を開けない、開けても使わない。そして、そのうち忘れるまたは、しまいこみ過ぎて、カビが生えるなど悲惨なことに。。。
当時の貴重な絵本が残りそうですが、残念なことに、引越しの多かった子供の頃の絵本はほとんど残っていません。
ちいさいおうちのちいさい本は、きっとちいさいので、引越しでも持っていたんでしょうね。
そして、当時のまま非常に良いコンディションで残っていました。
これは、大事過ぎて読まなかったのか、または、興味がなかったか、、、
早くに母を亡くした私には、知るすべもないのでした。
そして、我が子へ。
我が子は、ものを大事にしない!なぜか遺伝しなかった、、、
乱暴に扱う、破るの目にあって、ボロボロに。。。ちょっと悲しい。
でも、元気に成長しているので、それはそれで良しとしましょう。
ちいさいおうちは、顔のような佇まいの家が、もうそれだけで愛らしいですよね。
こんな平屋欲しいなと思いますよね。
平和なカントリーサイドの暮らし、おうちは変わらないのに、周りの描写で、時代が変わって行くのがわかります。
そして、永遠に続くかと思う単調ながら、平和な暮らしに満足しつつも、遠くに感じる「まち」ってどんなところだろうと思ってしまうのです。
「思考は現実化する」という有名な本がありますが、現実化してしまうんでしよね。
しかし、最後はハッピーエンドです。
ああ、その時のちいさいおうちのお顔(?)と言ったらなんて幸せそうなんでしょう。
ああ、素敵な絵本ですね。
平凡な暮らしを維持するって、意外と非凡なんですよね。
素敵な絵と、お話を楽しみつつも、色々考えることが多い絵本です。
親子で楽しめますね。
ちょっとボロボロですが、ろじうらひろばに置いています。
どうぞ読みに来てください。
Yuzu