松岡享子さく  加古里子え

娘が生まれてから、友人から贈っていただいた、私が大好きな絵本です。

好奇心旺盛な男の子が、面白そうなものを見つけてはどこかへ行ってしまい、大人がハラハラする、、というかこさん版『ウォーリーを探せ』のような、子どもと当てっこしながら読んでもとても楽しい絵本です。

息子は小さいときは私にベッタリで、どこへ行くにも片時も離れない子だったので、子どもが一瞬目を離した隙にどこかへ行ってしまう、という意味がよくわかりませんでした。

でも下の三歳の娘は、面白そうなものがあるとどこへでも、本当にどこまでも行ってしまう子なので、お出かけのときはいつもハラハラし通し。
初めて、子どもがいなくなって青ざめる気持ちを味わいました。ときには、どうしてこんなに羽が生えたみたいにあちこちへ行ってしまうんだろう、私が上の子のときほど目をかけ手をかけてあげられなかったからだろうか、、と落ち込んだりも。

そんなときにこの本をいただいて、娘にそっくりな子が生き生きと色々なものを楽しむ姿に、ちょっと娘の気持ちがわかったような気がしました。全ページ、かこさとしさんのとこちゃんを見つめる優しいまなざしが溢れていて、とこちゃんをハラハラ見守る大人達に共感しながらも、見るたびにエールをもらったように元気が出る本です。

かこさんの絵本は、息子が小さいときにからすのパン屋さんをいただいて初めて知りました。

その時は、ユーモラスで小気味良いテンポが面白い、だけど字数の多い本だなぁ(かこさん、ごめんなさい。。)という印象でした。
たくさんのパンが出てきて、隅々まで、そして何度も読むともう喉がカラカラになって、息子がからすのパン屋さんを持ってくる度に(もっと字の少ない絵本にして~~~)
と思っていました。(かこさん、本当にごめんなさい)

でもこの本に出会って、その後かこさんについて書かれた本を読んで、かこさんの子どもに対する深い愛情やまなざしを本の端々に感じるようになりました。

現に、子ども達はかこさんの本が大好き。

子ども達が楽しめるように、どうしたらいいかを考え続けて、試行錯誤されたかこさん。
先月お亡くなりになって、とても寂しいです。大切に読んでいきたいと思います。

とこちゃんのようなお子さまがいらっしゃる方にも、そうでない方にもおすすめです。

この絵本はろじうらひろばに置いています。
ぜひ読みに来てくださいね。

chizu




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